髙田 晃央– Author –
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VTuber事務所経営者が知っておくべき、イラスト発注時の法的注意点-フリーランス新法と下請法の観点から―
はじめに VTuber(バーチャルユーチューバー)事務所を経営する方にとって、イラストの発注は事業の基盤となる重要な業務です。魅力的なキャラクターイラストや立ち絵、Live2Dモデルなどは、VTuberのデビューや活動を支える鍵となります。しかし、こうした... -
オンラインカジノの違法性について
はじめに 「スマホ一つで、いつでもどこでもラスベガスの興奮を」「今なら登録ボーナス〇〇ドルプレゼント!」インターネットやSNSを閲覧していると、このような華やかな広告に誘うオンラインカジノの存在が、日常に深く浸透してきていることに気づきます... -
科捜研職員が未実施のDNA鑑定についてうその報告をしていた事件について
はじめに 佐賀県警の科捜研の職員が、未実施のDNA鑑定を実施したかのように装ってうその報告をしていたとして、証拠隠滅などの疑いで書類送検され、懲戒免職となったというニュースがありました(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250908/k100149160910... -
無修正のAV(アダルトビデオ)のアップロードによるわいせつ物頒布等罪(わいせつ電磁的記録等送信頒布罪、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列罪)について
はじめに インターネットとスマートフォンの普及により、誰もが簡単に動画を世界中に発信できる時代になりました。また、アダルトなコンテンツは大きな収益が見込めるため、日々多くの動画が販売されています。多くの方がご存知のように、現在の日本の法律... -
発信者情報開示に係る意見照会書が届いた場合の対応について
はじめに ある日突然、「発信者情報開示に係る意見照会書」という書面が、プロバイダから届くことがあります。これは、あなたが過去にインターネット上で行った投稿(書き込み、レビュー、SNS投稿など)や、その他の行動(ファイルのダウンロードやアップ... -
養育費の算定や請求について
はじめに 親が離婚した後も、子どもが経済的に不自由なく、健やかに成長していけるように、親として当然に負うべき責任が「養育費」の支払いです。しかし、養育費は「子どものための権利」であるにもかかわらず、その取り決めが曖昧であったり、支払いが途... -
名誉毀損(名誉権侵害)における「公然性」
はじめに インターネット上に誹謗中傷の投稿をされた場合、どんな場合でも発信者情報開示や損害賠償請求ができるわけではありません。ある投稿について、名誉毀損(名誉権侵害)が認められるためには、「公然性」という要件が認められる必要があります。例... -
不貞行為の慰謝料請求
はじめに 配偶者の不貞行為(一般的に「不倫」「浮気」と呼ばれます)が発覚したとき、裏切られた側が受ける精神的苦痛は計り知れません。その苦痛に対する心の埋め合わせとして、法律は「慰謝料」という形で損害賠償を請求する権利を認めています。しかし... -
VTuberに対する誹謗中傷(名誉毀損、侮辱)
はじめに もう社会に浸透していると言っても過言ではないぐらい知名度が出てきているVTuberですが、人気商売ということもあり、日々、誹謗中傷に晒されているという問題もあります。今回は、VTuberに対する名誉毀損(名誉権侵害)と侮辱(名誉感情侵害)に... -
盗撮(性的姿態等撮影)未遂事件の被疑者に対する接見等禁止の裁判についての最高裁の判断
はじめに タイトルの事件の特別抗告について、興味深い最高裁の判断がありました(最高裁第三小法廷決定 令和7年8月14日 https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=94396)。ただ、タイトルだけでは何が何だかわかりづらいため、前提知識...
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